株式投資

2020年3月の日米の株式市場を振り返る

本稿では、2020年3月の日米株式市場の推移を振り返ります。
3月23日分までは日次でコメントを書いていたのでぜひ合わせてご覧ください。

【3月23日米国市場まで更新】コロナショック発生からの日々の日本株・米国株市況

コロナショックで株価が急落し始めた2020年2月第4週以降の値動きをまとめておきます。 不定期で更新する予定です。 ※コメントは執筆者の主観 ...

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動画にもしていますので、ぜひ合わせてご覧ください。(米国30日までですがポイントは同じです。)

月間騰落率、年内高値からの下落率

2020年3月の日経平均とS&P500の値動きは以下の通りです。

2月末比で日本株は▲10.53%、米国株は▲12.51%下落しました。年内高値からの下落率は、それぞれ、▲21.56%、▲23.67%です。
終値ベースで月間の安値を付けたのは、日本株が春分の日の前日の3月19日、米国が3月23日でした。それぞれ、年内高値からの下落率は▲31.36%、▲33.92%であり、この時点では時価総額の3分の1が失われていたことになります。

月中の推移と出来事

債券利回り・金価格と見る株価

月中の推移をみるうえでは、株価だけではなく、米国の10年債利回りと金価格の推移を重ねると市場のリスク選好の変化がよく分かります。
以下のチャートは、2月第4週以降の各資産の値動きです。
上段が日米の株価指数、下段が米国10年債利回りと金価格(金ETF(IAU)の終値)です。米国10年債利回りは逆目盛りにしてあります。すなわち、金利が低下する(債券価格が上昇する)と上に行きます。

株価は、反発を挟みながらも基本的に3月19日、23日の安値に向けて右肩下がりに下がっています。
一方、金は当初はかなり底堅かったものの、3月第2週後半から崩れ、それ以降は株価と同じような値動きでした。
また、金利は、当初は低下していたものの、3月第2週から上昇に転じます。つまりリスクオフの中で債券からも資金流出が起きていました。ただ、3月第3週に1.2%台まで上昇すると、その後は再び低下(債券に資金が戻る)します。債券の反発のほうが、株価の底打ちよりもやや早いタイミングでした。
3月第3週の債券も金も売られている状況では「キャッシュ・イズ・キング」というヘッドラインが市況欄に登場しました。
安値を付けてから月末までは、基本的に対策への期待から上昇しているような印象です。

月中の出来事

3月9日:週末に主要産油国(OPECプラス)の協調減産協議が決裂。株価下落、原油価格急落
3月11日:WHOがCOVID-19をパンデミックと認識。株価下落
3月12日:米国が欧州からの渡航制限を表明。株価大幅下落。
3月13日:米国が国家非常事態宣言を発表。対策への期待から急反発。
3月16日:FRBが1%の緊急利下げと量的緩和の再開を発表。ただし手詰まり感から株価は大幅下落。
3月23日:FRBが国債購入の上限を無制限とすることを発表。しかし株価は下落。
3月24日:米国2兆ドルの経済対策への期待から株価大幅反発。法案は25日に可決。
3月26日:米国新規失業保険申請件数が過去最多の328万件と過去最多。ただ株価は上昇。

業種別騰落率

3月中の東証の33業種のパフォーマンスは以下の通りです。


電力・ガスがディフェンシブ性に加えて原油安による燃料費下落で選好されトップ。品薄の紙パルプも上位。また、巣篭もり消費の拡大から任天堂(その他製品)が堅調。
一方、原油価格の下落を受けて鉱業(国際石油開発帝石等)がワースト。人の移動の停滞から空運が下落したほか、不動産、鉄鋼等の景気敏感業種が大幅下落(当たり前)。

また、米国の業種別騰落率は以下の通りです。

原油価格下落からエネルギセクターがワースト。金融、資本財等の景気敏感も大きく下落(当たり前)。ヘルスケアや生活必需品は確り。情報技術も底堅い。外出禁止と親和性がありそうなコミュニケーションサービスはS&P500全体並。広告収入に左右される業態が多く相応に景気敏感か。

おわり

以上です。
今後2番底を試す展開が来るのであれば、当月の安値(日経平均16,000円台、S&P500 2,200-2,300pt台)は目処として意識されると思います。
現状確認の材料になれば嬉しく思います。

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