株式投資

株価指数の用途とは?(市場の代替、運用評価、投資対象)

日経平均株価TOPIX(東証株価指数)のように、複数の銘柄の株価を指数化したものを株価指数と呼びます
指数化とは、基準時点を100として、他の時点の数値を基準時点に対する割合で表現する方法です。
例えば、TOPIXは起算日の1968年1月4日を100ポイントとした指数です。
2016年上半期は概ね1,400ポイントから1,200ポイントで推移していましたので、算出対象である東証一部全上場銘柄の時価総額が約50年で12~14倍になったことを表します。
 
資産運用において株価指数が重要なのは以下の理由からです。
  • 市場全体の動向を見る
  • 運用パフォーマンスの評価(いわゆるベンチマーク)
  • インデックスファンドの連動対象(≒それ自体が運用商品になる)
では、順番に見ていきます。

市場全体の動きが分かる

 
株価指数は、市場全体の値動きを見るために使われます。
 
株価指数は株式市場の上場銘柄を広く算出対象としています
(実際には、業種別やスタイル別の指数もありますが、ここでは取り上げません。)
例えば、TOPIXは東証一部の全上場銘柄(2016年8月末時点で1,972銘柄)から算出されています。
ある日のTOPIXの騰落率を見れば、その日の東証(日本株)全体の動向がどうだったかが分かります。
海外においても、代表的な取引所や情報ベンダーが算出する指数が、その国の市場全体を見る指標と考えられていることが多いです。
例えば、米国ならダウ30種平均やS&P500、ドイツならDAX、英国ならFTSE100といった指数が有名です。
また、MSCIやFTSEのような情報ベンダー(専門の指数算出会社)は、複数の国にまたがる指数を算出しています。
例えばMSCI AC World Indexは、全ての先進国と新興国の上場株式の代表銘柄(2,500銘柄程度)から算出した指数です。
この指数の騰落率を見れば、大雑把にではありますが、ある期間においてグローバルな株式市場がどうだったのかが分かります。
 

運用パフォーマンスの評価に使われる

株式市場全体を表すように設計された指数は、資産運用のパフォーマンス(収益率)を評価する際の基準として利用されます
例えば、自分が投資している株式ポートフォリオ(投資する銘柄群)のある年の収益率が12%だった時に、TOPIXが7%の上昇であった場合は、自分のポートフォリオは日本株全体よりも高い収益率だったと考えて良いです。
この指数を上回った5% (12%-7%)の部分を超過収益率と呼びます。
上の例におけるTOPIXのように、ポートフォリオの運用パフォーマンスを評価する際に比較対象とする指数をベンチマークと呼びます。
日本の機関投資家だと、日本株運用のベンチマークはTOPIX、米国株はS&P500、グローバル株運用のベンチマークはMSCI KOKUSAI(日本を除く先進国)かMSCI AC World ex Japan(日本を除く先進国と新興国)を採用している場合が多いです。

インデックスファンドの連動対象である

インデックスファンド(パッシブファンド)は、特定の指数と同じ運用パフォーマンスを実現することを目的にした運用商品です。
少額から低コストで分散投資を行う手法として優れています。
例えば、TOPIXに連動するパッシブファンドに投資すれば、国内の上場企業に時価総額ウェイトで投資することになります。
単純に見えるインデックスファンドですが、対象となる指数に精緻に連動させるためにはそれなりにノウハウや知見が必要です。
インデックスファンドの運用方法にはいくつかあり種類があります。
最も単純な方法は指数の構成銘柄を指数と同じウェイトで組み入れる方法(完全再現法)です。簡単そうに見えますが、ある程度ファンドのサイズが大きくないと難しかったり、1,000銘柄や2,000銘柄のポートフォリオだとコーポレートアクションの対応に相応に手間がかかります。そのため、定量モデルで指数全体のパフォーマンスに強く影響する銘柄を優先的に組み入れ、流動性の低い銘柄などは組み入れない方法(最適化法など)もよく使われます。
 

以上です。
最後に「指数化」のイメージがざっくり分かるような説明を書いておきます。
興味がある方は併せてご覧ください。

補論 指数化について

例えば、ある銘柄の株価を2012年12月31日(基準時点)を100として指数化すると以下の表のようになります。
基準時点では3,600/3,600×100で100、2013年9月30日は4,200/3,600×100=116.666・・・です。
大雑把に言いますと、この作業を複数の銘柄の時価総額の合計(時価総額加重平均の場合)や株価の平均(単純平均の場合)について行ったものが株価指数です。
実際には、新規上場銘柄・上場廃止銘柄、株式分割・株式併合、合併や株式交換などの組織再編、新株の発行など、多くの調整を行いながら算出されています。
 
指数化の例
 

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